「そろそろ乙4の勉強を始めようかな」と思っているあなたへ
「よし、乙4の勉強を始めよう!」
そう思って参考書を開いたものの──
「あれ?思ったより覚えることが多いかも…」
「時間、足りるかな…」
最初は軽く考えていたものの、だんだん焦り始める。
そして、準備が不十分なまま、気づけば試験直前──。
実はこれ、乙4の不合格者に最も多いケースなんです。
ですが、「勉強が間に合わなかった」という状況は、決して受験者の努力不足ではありません。
というのも……
市販のテキストや動画は、
「問題の解き方」には詳しくても、
「どれくらい勉強すれば受かるか?」には、あまり触れていないんですね。
そのため、合格までの全体像がはっきりせず、
「勉強のプランが立たない」のは、ある意味仕方ないとも言えます。
そこで、この記事では、
そんな勉強不足による不合格を防ぐために、
「ムリなく・手堅く」乙4合格に向かうプランをご紹介します。
どれくらい勉強すればいいのか?
その時間と期間の目安について、具体的にお伝えします。
ぜひ、あなたの乙4勉強スタートに、お役立てください。
では早速、合格プランを確認していきましょう↓↓
危険物乙4は「どれくらいの期間」で合格を目指すべきか?
突然ですが、あなたに質問です。
Aさんは、1ヶ月で乙4に合格した。
でもBさんは、1ヶ月では乙4に受からなかった。
なぜでしょう?
頭の良さとか、要領の良さとか。
色々な理由が考えられると思うのですが、
二人の合否を分けた、大きな理由の一つは、
「Aさんの方が、1ヶ月で勉強に使った時間が長かった」からです。
人によって、1日の勉強時間はいろいろ
人によって、1日に勉強できる時間はさまざまです。
15分や30分の人もいれば、1時間や2時間。
なかには3時間、という強者もいるようです。
そのため、同じ1ヶ月と言っても、
実際に勉強した時間でいうと、人によって大きく変わるんですね。
まずは「何ヶ月か?」ではなく「何時間やるか?」把握する
なので、「乙4に受かるためにどのくらい勉強すれば良いか?」を考えるには、
まずは「何ヶ月やるか」ではなく「何時間やるか」
把握しておく必要があるんです。
では、乙4の合格には何時間の勉強が必要か?というと…
「全部で60時間」これが目安の勉強時間
結論、乙4に合格するには、
全部で60時間
勉強時間を確保するのがおすすめです。
「え、60時間もやるの?」
と思ったかもしれませんが、まずはもう少し話を聞いてください。
合格するように勉強すると、どうしても60時間ほどかかる
なぜ、乙4の勉強に60時間も必要なのか?
理由はシンプルで、合格ラインに乗るためには、どうしてもそれくらいの時間が必要だからです。
たとえば、超有名な参考書『10日で受かる!乙種第4類 危険物取扱者すい~っと合格』。
このテキスト、なんと全280ページもあります。
10日で280ページをこなすには、1日あたり28ページ。
これは正直、社会人にはかなりキツい数字ですよね。
少なくとも、私にはムリです…(笑)
私の場合、このテキストはメインの教材にはしなかったものの、
職場にあった本を1週間借りてみた印象としては、
「10日で1周、まぁフツーに厳しいな…」 という感想でした。
でも、280ページのテキストを「60時間で勉強する」としたらどうでしょう?
60時間なら現実的な勉強プランになる
テキストを1周で覚えるのは難しいと思うので、(もちろん、私も一周じゃ全く覚えられない)
仮にテキストを最低3周、あるいは無難に5周するとして、計算してみます。
- 3周の場合:280ページ × 3周 = 840ページ → 60時間で終えるなら、1ページあたり約4.3分
- 5周の場合:280ページ × 5周 = 1400ページ → 60時間で終えるなら、1ページあたり約2.5分
このように、60時間という目安なら、テキストを複数回しっかり回す現実的なプランが立てられるんです。
なので、まずは「乙4合格には、60時間くらいの勉強が必要」というイメージを、ぜひ持ってみてくださいね。
それでは続いて、「何ヶ月で60時間をクリアするか?」について確認していきましょう↓↓
「ムリなく・手堅く」乙4に合格するなら、「3ヶ月・60時間プラン」
ここまで「乙4合格への勉強、目安は60時間」
だと確認してきました。
ではこの60時間。
何ヶ月でクリアすると良いかというと…
結論、「3ヶ月で60時間」プランがオススメです!
こんな方こそ「3ヶ月・60時間プラン」
- 乙4の知識がほとんどない
- 勉強の習慣があまりない
- 暗記が得意ではない
- まとまった勉強時間を確保しにくい
そういった方でも──
いえ、そういった方にこそ、「3ヶ月で60時間」プランがぴったりです。
ムリなく・手堅く合格を目指す。
勉強の計画ベースとして、ぜひ参考にしてみてください。
ムリなく、について
3ヶ月かけて60時間の勉強を進めると、1ヶ月あたり20時間となります。
つまり、1日あたりの勉強時間は平日30分+休日1時間ほどでも十分達成できます。
実際、私も平日30〜45分を目安にしていましたが、日によっては15分、ゼロの日も正直ありました(笑)
ただし、「なるべく毎日やろう」とだけは決めていて、二日連続ゼロにはしないように意識していました。
たとえ5分でも「今日はやった」と言えるようにして、ムリなく続けることを大事にしていました。
このくらいのペースなら、忙しい社会人でもストレスなく続けられますし、気持ちの余裕も保ちながら勉強できます。
毎日長時間の勉強をいきなり始めるのは、正直しんどい。
でも、私もそうでしたが、1日30分なら意外と何とかなるものです。
また、少しずつでも続けていくことで、自然とペースアップもできるようになるのが良いです。
手堅く、について
3ヶ月かけてじっくり取り組めば、乙4の内容にも徐々に慣れていけます。
私自身、勉強を始めた当初は「法令」の用語がまったく頭に入らず、かなり苦戦しました。
ですが、2週間、3週間と短時間でも毎日触れていると、不思議と内容のハードルが下がっていく感覚がありました。
また、3ヶ月という長めの期間を設けると、予定のズレにも対応しやすいメリットもあります。
急な仕事のトラブル、家族の体調不良、冠婚葬祭……
こうした“予定外”は、誰にでも起こりますよね。
もし短期集中型のスケジュールだと、1日分のズレが大きなダメージになりますが、
3ヶ月プランであれば、予定ズレのリカバリーもしやすく、安心して勉強を続けられるんです。
記憶の定着にも効果あり
もう一つのメリットが、記憶の定着のしやすさです。
短期集中で詰め込んだ情報は、脳の「短期記憶」に留まりやすく、
試験本番に「あれ、思い出せない…」…ということがありがちです。
一方、3ヶ月かけて繰り返し学ぶことで、脳の「中〜長期記憶」に変わり、忘れにくくなる傾向があります。
また、時間をおいて復習することで、記憶が整理されやすく、定着もしっかりしてきます。
※記憶の仕組みについては、別記事『暗記の4ステップ(仮題)』で詳しくご紹介予定です。
筆者の実体験:3ヶ月スケジュール(全体像+意識したこと)
ここまで「3ヶ月・60時間」プランについて、ご紹介してきました。
続いて、実例のご紹介として、
2025年、私が乙4を受験したとき、実際に過ごした約3ヶ月を振り返ってみました。
今見返すと改善点も多々ありますが…
あくまでも実績の一例として、ご覧いただければと思います。
スケジュール概要
- 受験日:2025年2月9日
- 勉強開始:2024年11月3週目ごろ(約3ヶ月前)
3ヶ月の全体像

開始〜1月中旬:空き時間メイン、短時間のライト勉強
- 平日:通勤時間に30〜45分(※ゼロの日もあり、ただし2日連続ゼロは避けた)
- 休日:30分〜1時間、気が向いたらカフェで集中
- プライベートも普通に両立(釣りに4回ほど行きました)
早めにスタートしたので、「無理せず、とにかく触れる」ことを意識。
まずは気楽に、ちゃんと続けることがメインでした。
1月20日:Web模試で危機感
一問一答がある程度こなせるようになった頃、
何となくWebで無料の模擬試験をやってみたところ…
- 1回目:まぁまぁ合格(合計73%)
- 2回目:ガッツリ不合格(法令46.7%、フツーにヤバい!)
(乙4は全3科目で、3科目とも60%あれば合格)
なので慌てて、Amazonで本番形式の過去問集を購入。
この時点で、本試験まで残り18日。かなりギリギリでした。
1月21日〜試験前日:本気の仕上げ期間
- 平日:月火木は60分(通勤時間+帰宅後)、水金は30分(通勤時間のみ)
- 休日:スタバなどで3時間集中 × 計6日間
- 試験1週間前の土日:過去問集を通しで解き最終チェック、各日5時間ほど
- 試験前日(2/8):ふせん付けした弱点を軽く復習、早めに就寝
この期間、特に以下を意識して勉強に取り組みました。
- 「法令:物理化学:性質消火=6:2:2」くらいの比率を意識
→自分は法令が弱点だったから - 過去問集を解いたとき、理解度に合わせて、ふせんで色分け
→弱点見直しをスムーズにするため - 週末はカフェなどに行って強制勉強
→家だとゴロゴロしてサボるので
試験当日とその後
- 2月9日:試験本番
- 3月5日:正午にネットで合格発表を確認
- 3月9日:合格通知が郵送で到着

※実際に届いた合格通知書
正答率について、
自分でも「出来過ぎだ…」と感じる結果でした。
ですが、これは最後の18日間、
Web模試の出来の悪さにビビって、ハイギアにシフトした成果です。
そしたら勉強にブリもついて、
「せっかくここまで勉強したから、MAXできる所まで狙ってみよう」と思った面もありますが、
やはり、最初の2ヶ月で積み上げた下地があったからこそ、ここまで仕上げられたと強く実感しています。
振り返って思うこと
やはり大きかったのは、
最初2ヶ月の“積み重ね”が、最後の18日間の仕上げを支えてくれた
という点です。
いきなりラスト18日のハイペースで頑張るのは、正直ムリだったと思います。
なので、
・最初は完璧じゃなくてOK
・とにかく早く始めてみる
・徐々に慣れていく
上記が、私の体験を通じて一番伝えたいポイントです。
【まとめ】あなたも「3ヶ月・60時間」で、ムリなく・手堅く乙4合格へ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今回ご紹介した「3ヶ月・60時間」の勉強プランは、
特別な知識や才能がなくても、ムリなく・手堅く乙4の合格を目指せる
現実的かつ再現性の高い方法です。
たとえ今あなたが、
- 危険物の知識がほとんどなくても
- 勉強の習慣が身についていなくても
- 暗記が苦手でも
- まとまった勉強時間を確保しにくくても
「3ヶ月・60時間」プランをベースに進めれば、合格は確実に射程圏内に入ります。
大切なのは、最初から完璧を目指さないこと。
少しずつ、でも着実に前に進めば大丈夫です。
この記事をきっかけに乙4の勉強をスタートして、
ぜひ、あなたのペースで乙4合格を目指してみてください◎
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